自己流ライブドローイング
今回はアナログ抜きでパソコン上で1から線画を描く行程を紹介します。
完成図
※ソフトは PhotoshopCS3 を使用しています。
※ペンはブラシでも鉛筆でもいいです。今回はブラシで描きました。
①アタリレイヤーを作り、細い線でテキトウにアタリを描きます。(図1)
図1
始めにアタリを描かないと制作後半に「絵がキャンパスに収まらなくて切れてしまった…やり直しかよ…」という残念なことになりかねません。 自分の場合アタリはほとんど無視して描きますが、なんとなく色んな部位の大きさなどの参考にします。 大きさの指定が視界に入っていると大きさに気を使いながら描かなくてもいいので、固くならずに描けると思います。
②下書きに入りますが、その前にラフ作業を挟む人もいるかと。自分の場合はラフと下書きは同時進行なんで省略します。 下書きの段階であいまいな線ではなく、ある程度しっかりとした線を決めていきます。そうしておかないと次の行程(ペン入れ)で困るので。
下書きレイヤーを作ってアタリレイヤーに重ね、アタリレイヤーを不透明度15%以下くらいにします。
顔の下書き(図2)
図2
顔は人物を描く時印象を決める特に大事な部分なので下書きの段階で拡大したり縮小したりして、位置、大きさ、形、向き、など見ながら丁寧に描きます。 自分の場合、顔から描かないと仕上がりまでテンションがもちません。 いい顔が描けると「絶対仕上げたい!」と最後までテンションがもちます。
描く順番は輪郭からだったり目からだったり。状況次第です。
髪の下書き(図3)
図3
髪は短髪の場合はゆっくり慎重にで構いませんが、長髪を描く場合にはササっとイメージの感覚に任せて大胆に一気に描いた方がいい感じになると思います。 そのために長髪の場合はキャンパスを縮小して髪の生え際からさきっちょまで一筆で描けるようにします。 風の方向も考えて描きます。
体、服の下書き(図4)
図4
女性の体は男性の体に比べずっと難しいです。と思います。 直線的で大雑把な線が魅力を生む男性の体と違い、女性の体は曲線的で僅かな凹凸が絵の魅力を左右するので慎重に描きます。 が、正直自分もまだ探り探りの状態です…自然にさらっと描ける様になりたいです…
っと、話がそれました。 とにかく色々な部分に気をつけて魅力を失わないよう注意しながら描いていきます。
服は風でつく形やシワ、体と接触している部分の形やシワ、などを考えながら描いていきます。
※顔、髪、腕、足、などパーツごとにレイヤーを分けるとのちのち位置修正が楽です。 でも今回はめんどうなのでやっていませんw
ペン入れ
③ペン入れ(清書)作業に入ります。(図5)
図5
ペン入れレイヤーを下書きレイヤーの上に重ね、下書きレイヤーを不透明度20%以下くらいにします。 線の太さは完成した絵をイメージして好みで選びます。
下書きでだいたいの線は決まっているので、更に線を洗練させていく作業です。 髪の毛のすらっと見せたいところに抜きをつくったり、下書きから少し修正した方がいいと思うところに修正を加えながらペン入れをしたりしていきます。 ココでは下書きを奇麗になぞるだけでなく、線の太さを意識的に調節したり、所々陰の濃そうな所などに黒を入れたりして味を作っていきます。
※黒い部分をある程度作ると画面が締まります。(図6)
図6
④黒色にしたいとこを塗って、ペン入れレイヤー以外のレイヤーを非表示(または消去)、確認作業をして完成(図7)
図7
拡大したり縮小したりしてミスがないかなど隅から隅までじっくり確認します。 最終的に違和感があるかどうかで完成かどうか決めています。
以上ZOMIO自己流ドローイングでした。稚拙ですが参考になれば幸いです。 当たり前なことしか言ってない上に線画だけのつまらない作業工程を最後まで見てくれてありがとうございましたm(_ _)m 着色作業はそのうち…
おしまい。