デジタルイラスト初心者の初心者による初心者のためのデジタルイラスト講座~第3回~
さて、記念すべき第3回の開始です。
誰か読んでるのかなー。
読んでねーだろうなー。
読んでるやつがいたら見てみてーなー。
そんな感じで会社の使いにくいノートパソコンを叩いております。
割と長文を書くタチなので、せめてIMEじゃなくてATOKにしたい。
そんな思いでブログを書いております。
じゃあ今回の中身に入っていきましょう。
本当は全8章構成で行こうかなと考えていたんですが、一つの絵を完成させるのに8章なんて必要ないという結論に至りまして、下記のスケジュールを一気にこなしてしまおうかと思います。その方が伝わりやすいと思うので。
1, ラフを描いてみる
2, いい感じになるまでラフを修正していく。
3, いい感じかな? どうだろう? うーんどうだろう?(悩む)
4, よし! 君に決めた! という絵を決める。
で、まずは僕が描いたラフを例に挙げて説明しなくてはいけないんですが、描いたはずのラフがどこかに消えてしまったので、伝わりにくいかと思うんですが「ラフを描いてみる」から「よし! 君に決めた!」という部分までは文章で説明させて頂ければと思います。
じゃあ、「ラフ」って何? というところから。
「初心者の初心者による初心者のためのお絵かき講座」なので、ちょっと小馬鹿にするような言い回しが出てきてしまうと思うのですが、そこら辺はご容赦いただけるとこれ幸いでございます。
「ラフ」というのは簡単に言うと「下書きの下書き」です。
「どういう状況で」「どういうキャラが」「何をしているのか」を決める作業段階ですね。
ラフを描かずに商業イラストが描かれるということは絶対にあり得ません。それだけ重要な部分になってくるわけです。
僕の場合は、まず空間を設定します。「どういう状況なのか」という所ですね。
その空間の中に、「どんなキャラがいるのか」を次に考えます。これは前回決めてしまったので「かわいい女の子」にしておきます。
で、その子が空間の中で「何をしているのか」を順番にそって考えます。
どうしてこの順番じゃなくちゃいけないのか? みんなが抱く疑問だと思います。
とりあえずカワイイ女の子を描いてしまえばいいじゃないか。そう考える人も多いと思います。
しかし、僕はこれを譲りません。状況があって初めてそこに居るキャラクターが決定してくるからです。
「状況」というのは色々とあります。時代背景だったり、ロケーションだったり、時間帯であったり。それらが複合的に絡み合って「状況」が完成します。
・どういう状況で、
・カワイイ女の子が、
・何をしているのか、
こう並べてみると分かりやすいと思います。
しかしですね。クライアントさんからはハチャメチャな順番で注文がやってきたりします。
そうなってしまったら、もう仕方がないのでクライアントさんの言う通りに、注文に応えていきましょう。
意思が弱いな、と思われるかもしれませんが、クライアントさんは絶対なので、逆らわないようにしましょう。逆らったら逆らっただけ、自分が描かなくてはならないイラストのハードルが上がっていくのは自明の理かと思います。
しかし「『それでも』と言い続けろ、バナージ」という声が聞こえた人は人類の革新たるニュータイプですので自分に従って構わないと思います。あと、自分の絵に相当の自信がある人は「これでもか!」と見せつけてやるのも痛快で面白いと思います。
まぁ、僕はイラストレーターと言っても下の下に属するへたっぴなんで、クライアントさんの指示を絶対条件に事を進めます。その方が責任も持たなくて済むんで楽ちんでいいのです。
さぁさぁ。それでは上記事柄を踏まえまして、ラフを描いていきましょう。
ラフを描くときの注意点を羅列していましょうか。
・パース
・骨格
・重心
・肉付き
これを踏まえておけば、ほとんどの場合、絵が「ずれてしまう」ことはありません。
「絵がずれてしまう」というのは僕が良く使う表現なのですが、「何か変だな」「どこかおかしいな」「つじつまが合っていない気がする」という状態です。
たいていの場合、そう感じたら重心がひどくずれていることが多いです。
分かりやすいのは、トレス台で裏返して見てみることです。どこがおかしいのか一発で理解することが出来ます。それでその状態のまま修正のための線を紙の裏に描きこんでしまえば、あとは表面に戻して清書すれば、あら不思議。崩れていたバランスがしっくりくるバランスに大変身。
表で描いて、裏で確認する。逆に裏面にかいて表面で確認する。それを繰り返していけば絵の重心がかなり安定します。
慣れてきたら、ある程度のポージングを決めてから、重心と繋がる線を一本引いてしまうというのも有りです。
無重力でない限り人間は絶妙なバランスで直立しているので、自分が納得いくまで描き直していくべきポイントが、この部分になります。
特に普段からバストショットばかりしか描いていない人は、ここでバランスを取るのがかなり難しく感じてくると思います。
今後の絵の解説に共通するのは「変だと思ったら、とことん直せ」ということです。
手直しを出来るか出来ないか、どれくらいするのか、それでイラストレーターの評価は決まってきます。妥協するポイントは高ければ高いほど良いです。「どうせ描けないし」と思ってしまうような絵でも、何回も何回もトライし続ければ「あれ、描けちゃった」となる場合がかなり多いです。なので、無理だと思っても諦めずに修正を重ねていきましょう。
すると気が付いたら、
1, ラフを描いてみる。
2, いい感じになるまでラフを修正していく。
3, いい感じかな? どうだろう? うーんどうだろう?(悩む)
4, よし! 君に決めた! という絵を決める。
という工程が終了しているはずです。
するとどうでしょう? 目の前にある自分の絵が上手く描けているように感じませんか?
イラストは基本的にトライ&エラーの繰り返しです。
ちなみに、最後に発表する僕のラフは、
・背景無しの空間に
・カワイイ女の子(ちーちゃん。しかし似ていない)が
・胸をひそかに強調しつつ、愛想笑いをしている
という条件で描きました。練習絵です。
どうでしょうね。↑
まぁまぁ綺麗にまとまっているのではないでしょうか?
次回からはこれをクリンナップして色を付けていく作業を解説したいと思います。
それではえらい長文になってしまいましたが、これにて今回は終了です。
最後まで僕の駄文に付き合っていただいた方、ありがとうございます。お疲れ様でした。
それではまた次回お会い致しましょう! アデュー!