デジタルイラスト初心者の初心者による初心者のためのデジタルイラスト講座~第2回~
さて。前回は記念すべき第1回となりました。多くのフィードバックを頂きまして、心より感謝いたします。第2回を書く原動力となりました。(社交辞令)
今回は「何を描くか」を決めてみましょう。 みんなが描きたいのは、やっぱりあれですかね。 萌え萌えのカワイイ女の子ですよね。 ぐてぐてに腐り果てたゾンビを描くのもそれはそれで面白くて良いとも思うんですが、やはり王道の「女の子を描く」というのを目標に据えてみましょう。
ではなぜ女の子を描くのか、という疑問にお答えいたしましょう。 単純に需要が多いからです。 需要には供給で答えねばならないのが世の常です。 しかし、それこれ色々あって、現状だとイラストレーターの供給過多状態が起きてしまっています。 それでも需要から供給へのより高いレベルの注文が起きているので、力のあるイラストレーターさんしか生き残っていけないのが現状です。 イラストの需要も供給も多いのに、なぜこんな状況になってしまっているのか、という疑問に答えていると第2回の趣旨から外れていきますので、まぁまたどこかの機会でお話しできればと思います。
では、いきなり「女の子を描いてください」と言われても困ってしまいます。どういう風な女の子を描けばいいのか、分からないですね。強そうに描けばいいのか、弱そうに描けばいいのか、胸は大きいのか小さいのか。背丈はどんなものか。服装はどんな感じにすればいいのか。SF? ファンタジー? リアル? 本職のイラストレーターさんのやり取りとしては、クライアントさんからのイメージや上記条件のどれを満たすものなのか、ある程度の説明を受けます。 そしてラフを描き、クライアントさんと話し合って修正点を定めて手直しして、というようなやり取りが延々と続きます。 まぁでもここではそういう堅苦しいことはしません。好きなように絵を描きましょう。
じゃあ、需要の多い女の子を描くためにはまずどうしたらいいのかというのを、さらっと説明しちゃいましょう。 これがとても難しいんですよ。 人によって「かわいい」の定義が変わってくるからですね。 では、例を挙げて説明しましょう。 まずこの絵。↓
僕が描いた線画なんですが、少しも可愛くないですね。むしろ敵意を感じますね。 でも、これを見て「可愛い」という人も少なからず存在するんです。不思議なことですね。 じゃあ、次の絵を見てみましょう。
実は奇妙なことにこの絵を描いたのも僕です。こっちはたぶん多くの人が「カワイイ」と答えてくれるんじゃないでしょうか? しかしまた不思議なことに、こっちの絵の方が気持ち悪いと感じる人もいるんです。ほんと不思議です。すずめちゃんかわいいのに。 まぁそれはそれとして、世の中には色々な絵が出回っていて、存在するイラストレーターさんの数だけ「カワイイ」キャラクターは存在するというのが結論です。
「何を描くか」「どのように描くか」 これが非常に難しい世界です。 「何が描けて、何が描けないのか」 これを自分自身で把握するのには相当に絵を描きこまないと出来ることではありません。 僕みたいに適当に努力もせずにちんたら絵を描いてる人間なんて、本当は存在しちゃいけないんですよね。つまり僕が死ねばいいんですね。ちょっとロープとレンタカー借りてきます。
結論としては、今の業界では「どれくらいカワイイキャラが描けるか」がかなり重要です。 これは今も昔も変わらないんですけどね。しかし「可愛さの定義」は時代によって変わってきます。
だからみんなでカワイイ女の子を描きましょう。というのを次回の課題にしたいと思います。
「何を描くかを決める」は、ずばり「カワイイ女の子!」に決定です! それでは不定期連載の第2回を終了させていただきます。 次回は用意しなくてはならない資料が多いので、更新は遅れるかもしれません。 それでは、また次回にお会いしましょう! アデュー!