デジタルイラスト初心者の初心者による初心者のためのデジタルイラスト講座~第1回~
さてもさて。ささてもさせて、さてもさて。
デジタルイラスト超初心者の僕が、みんなと一緒に成長していこうじゃありませんか、というのがこのブログの趣旨でございます。
言わずもがな僕の描くイラストは下手くそなので、「これから絵を描いて上手になるぞーっ!」というような気構えの方は、そっとお使いのブラウザの「戻る」ボタンを押していただけるとこれ幸いです。読み終わった後に「全然ためにならないじゃないじゃねぇかこのクソ野郎っ!」と言われても僕は知ったこっちゃありません。責任も取りません。まぁまぁ気楽に行こうじゃないかっていうのが、このブログのテイストなのです。
前説を長々と置いても仕方がないので、さっそく本題に入って行こうかと思います。
解説の順番は以下の通りです。
- デジタルイラストの環境を整える。
- 何を描くかを決める。
- ラフを描いてみる。
- いい感じになるまでラフを修正していく。
- いい感じかな? どうだろう? うーんどうだろう?(悩む)
- よし! 君に決めた! という絵を決める。
- 絵を描く。
- 完成だー!
さて、じゃあさっそく1番の「デジタルイラストの環境を整える」という項目から解説していきましょう。
まず最低限何が必要なのか? というところですね。
ここは商業用なのか趣味なのかという部分と、その人なりの描き方で構成が変わってくるので、僕が整えている作業環境を元にして解説いたします。 まず最低限というよりは、このブログを読んでいるのなら確実に手元にあるであろう、
パソコン
です。スペックは各々好みがあるかと思いますが、メモリ8GB、CPUインテル・コアiシリーズ位があれば十分です。ちなみに僕の作業用PCの環境はメモリ8GB、CPUインテル・コアi5@2.30GHzの64ビットOSです。 次に必要になってくるのが、
画像編集ソフト
絵を描くためのアプリケーションソフトです。 「俺ぁペイントさえあれば十分なんだぜ! てやんでい!」という方は、まぁ、止めません。ペイントだけでもカッコいい絵も萌え萌えな絵も描けますから。しかしそれでは茨の道なので、市販されているソフトを使う方をオススメします。
ここで登場するのが「SAI」というソフトです。 SAIというのは、一言で言うなら「最もコストパフォーマンスが良い画像編集ソフト」です。
安価で便利で質が高いという三拍子が揃っている、まさに夢のようなアプリケーションなのです。
まぁどんな画像編集ソフトを使うかは、その人の好き好きになってくるので「これがいい」とは一概には言えないんですが、ここでは僕が主に使っているツールを中心に解説していこうと思います。
なぜSAIが画像編集ソフトの中で優秀であるという説明は後の章に記述しますので、とりあえず「そういうソフトがあるんだな」程度に考えてもらえると幸いです。
さて、デジタルイラストを描くに当たっては、前述した、
- パソコン。
- 画像編集ソフト。
これがあれば描けます。マウスとパスを使いこなせば、後述するペンタブレットよりも上手い絵を描く人も存在しますので、「高価なペンタブが手に入らない」という方はソフトの練習も兼ねてマウスだけで描画してみるというのも有りだと思います。 なので、デジタルイラストを描こうと思った時、必要なのは上記の2つだけということになります。ハードルはかなり低いんじゃないでしょうか。
さてさて。この最低限必要な2つを手に入れて、絵を描き始めた人はまず「あれ」が欲しくなってくるのではないでしょうか。 そう。巷じゃあフカのヒレよりも重宝されているという、
ペンタブレット
うん。いいですね。何がいいって、まず響きがいい。「ペンタブ」と呟くだけで何だかプロになった気分になりませんか? なりませんね。はい。すみませんでした。
ということでペンタブレット。これはかなり悩むはずです。何しろ種類が多い。どれを使えばどういう効果があって、何が変わってくるのか、みなさん気になりますよね。
このペンタブ業界。これが実は殿様商売になっていて、店頭やネットで手に入るおおよそ99%がWACOMというメーカーが作っているんです。だから出来ることというのはどのペンタブでもほとんど同じで、単純に感度や大きさが違ってくるだけなんです。しかも感度はプロパティである程度調整出来るので、高いからといってそれがいい物であるとは限らないのがペンタブの難しいところです。
ペンタブの種類を大分すると、
- Bamboo系
- intuos系
- Cintiq系
に別れます。それぞれに階級とサイズがあるわけです。
簡単に言ってしまえば,
Cintiq»»intuos»»Bamboo
という形になります。
これは製品価格での比較になるので、実際はBambooのいい奴とintuosの安い奴の性能がほとんど同じということもあります。 Cintiqに至っては液晶ペンタブレット、略して「液タブ」というもので、タブレット本体に液晶画面が映るという神々の使う仕様になっております。
しかし普通のペンタブに慣れてしまっていたりしたら逆に使いづらく感じるという話も聞きます。プラスして液晶の上に直接ペンを乗せて描画するので、液晶面の劣化によって色彩がはっきりと確認できない現象も起こったりします。結局色彩などをチェックするには通常の液晶が必要になってくるわけです。「液タブ買ったからディスプレイ要らないや!」といった具合にはならないわけですね。
Bambooとintuosは分かりやすい上位互換関係にあります。Bambooよりintuosの方が優秀となるんですが、プロのイラストレーターさんでもBambooを使っていたりもするので、一概にintuosが優秀過ぎる、ということでもなかったりします。
そんなこんなで、ペンタブを購入するに当たって最も重視すべきは「サイズ」です。唐突に結論を出してしまいました。すいません。 ペンタブレットはでかければ良いという訳ではなく、手首のスナップを中心に絵を描くという人はあえて小さなペンタブを購入したりします。逆に腕を大きく使って描く人は大きな物を選んで買います。 自分がスナップで絵を描く人間なのか腕を使って描くタイプなのかは、紙に絵を描いてみると分かります。ペンがどの程度移動しているのかを確認してみると良いです。あとはデジタルイラストを描くときにやたらと拡大して描く人は小さなペンタブで十分に絵を描くことが出来ます。ざっとしたラフから拡大をほとんど使用せずに全体を見ながら描く人には大きいペンタブが合っています。「大は小を兼ねる」はペンタブでは通用しません。自分の描き方に合ったサイズを選ぶのが重要です。 「これだ!」と直感的に感じたものを買っても、別段損した気分にはならないので、それで選んでしまっても全然OKです。解説が無に帰す結論ですが、自分が気に入った物を買うのが一番の方法です。ちなみに僕はintuos4のMサイズを使用しています。多分サイズはMを使っている人が圧倒的に多いんじゃないでしょうか。うちの職場も皆さんMサイズを使っています。まぁ僕とは違ってintuos5なんですけどね。(泣)
あとはお財布とご相談ですね。諭吉さん!諭吉さぁーん!
余談
一緒に働いているイラストレーターさんはintuos4の方が使いやすいと言ってました。
要はやっぱり「慣れ」なんだと思います。
さて、これで作業環境は整いました。本当であるならもう少し突っ込んで、SAIでのペンタブの使い方や設定方法を教えるべきなのでしょうが(フォトショップを使っての作業なども)(SAIとフォトショップには驚くべき互換性があるので、そこらへんもかなり重宝します)、そこは本当に使う人によりけりになってしまうので、環境を整えたら色々といじってみればいいと思います。(説明放棄)
これにて第1回「作業環境を整える」を終了とさせて頂きます。 次回の「何を描くかを決める」からは僕が普段描いているラフの画像を用意して説明していきます。 次の更新がいつになるかは…… ……まぁ不定期なので気長にお待ちください。 ここまで読んで頂きました方々、本当にありがとうございます。 それでは次回にまたお会いしましょう。アデュー!