突然ですが小劇場のはなし

shima(事務)
最近アイドルソングばかり聴いている

はじめまして、BEFOOL事務員のshimaです。
私は事務のお仕事でBEFOOLにおるためプログラムのことやイラストのことはてんでわからないので、 ここではちょいと私の趣味のことを書かせてもらおうかなーと思います。
BEFOOLは遊ぶの大好きな人の集まりですが、私もそこは変わらずで、でもちょっと変わり者でもありまして、、

高校生くらいから私は少し時間ができれば一人でライブに行ったり小劇場のお芝居見たりしてたなかなか変な子でして、 その趣味はいまだに続いております。そんな感じで好奇心がこうじて多趣味な人間に育ちました。
ライブはやっぱり、そのミュージシャンの楽曲知らないとちょっと…とかって気持ちもわかります。
お芝居も、知ってる人出てないと…とか、映画の何倍の値段するのさ…とか、うんうん、わかります。

たとえば、学生時代バイト先にお芝居やってる人がいて、

「今度公演やるんだ、見に来てよ!」

って言われて、行ってみてみたものの、うーん…なんて言えばいいのだろうこの気持ち…となって、 とりあえず終演後「すごいねー」とだけ言って帰り、そこからお芝居みてない人、いるんじゃないでしょうか…??

たしかに芝居は一度ハズレを引くと本当に足が遠のきます。
なので、よくお芝居見ている私から、ほんのかけらですが普段お芝居みてない人でも楽しめるハズれない演劇を、すこおし紹介しようかなと思います!


(そのまえにちょろっと。BEFOOLはアニメ好きが多いので) 近年、演劇界の方がアニメの脚本を書いてることがときたまありまして、例えば 「四畳半神話大系」はヨーロッパ企画の上田誠さん(劇団員さんが声優として出演してたりもしました) 「キルラキル」は劇団☆新感線(古田新太さんなどがいる劇団ですね)の中島かずきさん 「進撃の巨人」では鵺的の高木登さんがオリジナル回を書いてました。

そういうきっかけで劇団を見に行ってみるというのもありですね。

さてさてまず1つ目

「柿喰う客」という劇団です。
ここは本公演がこないだ終わっちゃったばっかりなんですが…><

中屋敷法仁の演出作品を上演する演劇集団。
演劇の虚構性を重視し、「圧倒的なフィクション」の創作を続ける。
虚構性の高い発話法/演技法を追求し、人間存在の本質をシニカルに描く。
その姿勢から「反・現代口語演劇」の旗手として注目を浴びる。

文章で見ると何が何だかですが、ここの劇団はとにかく劇団員のパフォーマンス能力が高い。 歌舞伎っぽい(見得を切る、とか、とにかくセリフが大きい声、とか)要素を現代に置き換えスタイリッシュに全力でやり切るので、 とにかくかっこいいし笑えるし観客を飽きさせるスキがない、という印象です。 先日までやっていた本公演「世迷言」を私も見に行ったのですが、 御伽草子をベースに人間と鬼と猿が織りなす奇想奇天烈な物語でした、いやぁ面白かった… ゲストの篠井英介さんの存在感も相まって、エキセントリックな御伽草子の世界でした。 ここは我らがBEFOOL社長も好きな劇団ですよ。

2つ目

「青春事情」という劇団です。
ああ…ここも本公演終わったばっかりだ…申し訳ない…
先ほどの柿喰う客はとにかくエンターテイメントですが、こちらは打って変わってウェルメイド。

ケーキ屋さんの息子が10年ぶりに帰ってきて…とか、 小学校の同窓会で数年ぶりに集まった仲間が…とか、 ホームレスワールドカップ(これほんとうにあるんですねー私これで知りました!)のお話とか、 とにかく暖かくて、笑えて、最後にちょっとほろっときちゃう物語がうまい劇団です。

あんまり、THE 演劇!!って感じのは得意じゃないなー、という方、三谷幸喜映画が好きな方とかは、気に入ってくれるのではないでしょうか。
過去の公演の予告動画や、劇団員の出演しているショートムービーが公式HPから見られたりもしますので、 それを見て気に入ったら劇場にも行ってみる、というのも良いですね。

3つ目

公演終わっちゃった劇団ばかりではせっかく紹介する意味が無いので…今週公演やる劇団も。
「elePHANTMoon(エレファントムーン)」という劇団です。
でもここは私はすごく好きなんですが、どうやら好き嫌いはわかれる劇団みたい…

リアルなお芝居のことを、「現代口語演劇」といいます。
変に舞台だからって声を張らない。前を向かない。
例えば、カフェで隣のカップルの会話を聞いてるような、それをそのまま舞台に上げたような。
だから確かに淡々としてはいるのですが、elePHANTMoonの場合は設定がなかなかエッジが効いてるものが多いです。

例えば今月19日からの公演は…

不幸や絶望はもういらない。わたしは幸せがほしい。

早代は東京で生活していた。
ある日、田舎で暮らす姉のあすみから連絡があった。
それは今度結婚するという内容の電話。
「おめでとう。何て人?地元の人?」
あすみは言いにくそうに名前を言った。
「布施野くん…」
名前を聞いて早代は愕然とした。
その男は11年前に早代を強姦した男だった。

…いやぁぁ、エッジが効いてますね。
このような題材をリアルに演じるので、なんだか本当に自分の田舎で起こってる話かもしれない、という錯覚にとらわれます。
ドキドキします。

お芝居っぽいのは好きじゃないの、という方にはお勧めです。映画を見てるような、隣のお家の会話聴いてるような感覚です。
ただelePHANTMoonは題材のとおり、なかなかに激しいシーンがある時もあります。
なのでそういうのが苦手な方はお気をつけ下さい。。。
次の公演は今月19日から26日まで、こまばアゴラ劇場にてだそうですよ。

いやはや、1回めからコアな話題で攻めてしまいましたが、少しでも興味持ってもらえたら嬉しいなぁ…
演劇も他の娯楽と一緒で、個人の好き嫌いが絶対あると思うのですが、ちょこちょこ見てみて自分がどんなのが好きなのか見つけていくのも面白いです よー。
今回はお芝居のことでしたが、他にも音楽のコトとかマンガとか、ハジメさんとはちょい別ジャンルで色々書いていけたらなぁと思っております。