minaとは
minaは軽量かつ高速なディプロイツールです。mina自身はrubyで書かれたんですが、プロジェクトの使用言語に関わらず使えます。
minaをインストール
rubyのgemで一発インストール可能:
minaを使う
プロジェクトのディレクトリーへ移動し、下記のコマンドを叩くと
config/deploy.rb
という設定ファイルが作成されます。設定の中身をみながら説明します:
基本設定
主にサーバー情報とプロジェクトのリポジトリの設定です。
set :domain , 'foobar.com'
set :deploy_to , '/var/www/foobar.com'
set :repository , 'git://...'
必要であれば、オプションも適当に編集します。
set :user , 'foobar' # Username in the server to SSH to.
# set :port, '30000' # SSH port number.
# set :forward_agent, true # SSH forward_agent.
sharedファイル
mina setup
をすると、minaがshared
といフォルダを作成してくれます。このフォルダは、プロジェクトの設定ファイルなどの置き場です。ソースが更新された後にこのshared
フォルダ中のファイルのシンボリックリンクが作成され、ソースにある同じファイルを置き換えます 。シンボリックリンクをするファイルは下記のコードで指定できす:
set :shared_paths , [ 'config/database.yml' , 'log' ]
setupスクリプト
minaでディプロイをする前に、セットアップが必要です。
task :setup => :environment do
queue! %[mkdir -p "#{deploy_to}/#{shared_path}/log"]
queue! %[chmod g+rx,u+rwx "#{deploy_to}/#{shared_path}/log"]
queue! %[mkdir -p "#{deploy_to}/#{shared_path}/config"]
queue! %[chmod g+rx,u+rwx "#{deploy_to}/#{shared_path}/config"]
queue! %[touch "#{deploy_to}/#{shared_path}/config/database.yml"]
queue %[echo "-----> Be sure to edit '#{deploy_to}/#{shared_path}/config/database.yml'."]
このブロックのスクリプトはmina setup
で実行されます。通常は最初の一回のみ実行します 。
このブロックでは何をやってるかという、プロジェクトフォルダの作成や、shared
フォルダにconfig
ファイル(シンボリックリンク作成用)を用意するなど、ディプロイの基盤を作ります。デフォルトはrails用なので、自分のプロジェクト合わせて編集しよう。
# If you're using rbenv, use this to load the rbenv environment.
# Be sure to commit your .ruby-version or .rbenv-version to your repository.
# For those using RVM, use this to load an RVM version@gemset.
# invoke :'rvm:use[ruby-1.9.3-p125@default]'
このブロックは環境設定を行います。実行するコマンドのPATH
など、ここで設定しとこう、例えば
queue! %[export PATH=~/bin:$PATH]
ディプロイスクリプト
ディプロイの手順書みたいなもので、ディプロイする際、順番に実行するコマンドです。
desc "Deploys the current version to the server."
task :deploy => :environment do
# Put things that will set up an empty directory into a fully set-up
# instance of your project.
invoke :'deploy:link_shared_paths'
invoke :'rails:db_migrate'
invoke :'rails:assets_precompile'
queue "mkdir -p #{ deploy_to } / #{ current_path } /tmp/"
queue "touch #{ deploy_to } / #{ current_path } /tmp/restart.txt"
ちょっと説明します:
invoke :'deploy:link_shared_paths'
# パッケージのインストール、マイグレーションやキャシュのクリアなど、自分のプロジェクトに合わせて調整する
invoke :'rails:db_migrate'
invoke :'rails:assets_precompile'
# 上記3行のコードはrails用なので、自分のプロジェクトに合わせて編集します。
基本設定は以上になります。ターミナルでmina deploy
で叩くとminaがプロジェクトのディプロイを自動的にやってくれます。流れは下記のように:
サーバーに繋がる。
プロジェクトディレクトリーに行って、最新ソースを格納用のフォルダを新規する。
リポジトリから最新のソースを取得。
ディプロイスクリプトを実行。
クリア
currentというシンボリックリンクを最新のソースにリンクする。
ディプロイ完了
終わりに
minaの設定が簡単というところがすごい気に入ってます。より大きいなプロジェクトになると、capistranoなどを使用したほうがいいかもしれないが、中小規模のプロジェクトなら軽量快速のminaを利用するのをおすすめします 。