Cocos2dx JenkinsでビルドしてTestFlightで配布を行うまでの手順 その3

raharu(仮名)(プログラマー)
これがダイバージェンス1%の先の世界か。。。

※iOSのデバックを行う際には年間8,400円のiOSデベロッパー契約が必要になります。

前回の記事で9,ソースをリポジトリへpushができました。
通常のプロジェクトであればここまでは既にできているかもしれません。
バージョン管理されたソースをjenkinsでビルド、TestFlightで配布するところまで行います。

1,プロジェクトの作成
2,iOS Developerアカウントの作成
3,Provisioning Profileの作成
4,実機への確認テスト
5,Homebrewのインストール
6,gitインストール
7,githubアカウントの作成
8,リポジトリの作成
9,ソースをリポジトリへpush
10,Jenkinsのインストール&設定
11,Jenkinsでのビルド
12,TestFlightのアカウント作成
13,TestFlightのDistribution Listの作成
14,Jenkinsビルド後自動でTestFlightへアップロードする

10,Jenkinsのインストール&設定

Jenkinsのインストールは
お手軽にJenkinsを使ってCocos2d-xのソースをビルドしてみる(構築編)
こちらを参考にさせていただきました。

Jenkinsの設定は
お手軽にJenkinsを使ってCocos2d-xのソースをビルドしてみる(iOSビルド編)
こちらを参考にさせていただきました。

注意点

※ Repository URLはgithubに入り、右メニューのSSH clone URLをコピーします。

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※Clean before build?とPack application and build .ipa?にチェックを入れる

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※Advanced Xcode build options > Xcode Project Directory xcodeのプロジェクトディレクトリのあるフォルダパスを記入

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※ビルド後の処理の処理の設定
**/*.ipaと設定

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11,Jenkinsでのビルド

Jenkinsからプロジェクトを選択してビルドの実行を行います。
(ビルドには10分位かかります)

ビルド履歴リンクをクリックして

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コンソール出力でエラーや進捗を確認できます。

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正常にビルドが完了するとこうなります

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ビルドエラーが出たら

※Code Sign error: No code signing identites found: No valid signing identitiesごにょごにょと言われたら
もう一度4,実機への確認テストが正常に行えるかを試してください。

12,TestFlightのアカウント作成

iPhoneでTestFlightのアカウントを作成する際にはsafariで開いてください。

3,Provisioning Profileの作成で登録した実機端末をTestFlightにも登録します。

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招待すると端末の方にメールがきます。
そのURLをSafariで開きインストールを行います。

端末のTestFlightのログイン方法は
TestFlightでアプリをテストしてもらう時に読んでもらうページ
こちらを参考にさせていただきました。

TestFlightの認証が完了すると
ヘッダーメニューのPeopleから

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左メニューのInvitationsで

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StatusがAcceptedになっていると思います。

13,TestFlightのDistribution Listの作成

さて既に
3,Provisioning Profileの作成 で端末の登録も完了しており、
12,TestFlightのアカウント作成 でデベロッパー登録されている端末にTestFlightをインストールしました。

Distribution Listはインストールを許可する端末のグループの作成です。

Add Distribution Listから

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リストの登録を行います。今回はHelloWoldListと適当な名前をつけておきました。

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14,Jenkinsビルド後自動でTestFlightへアップロードする

お手軽にJenkinsを使ってCocos2d-xのソースをビルドしてみる(TestFlight編)
こちらを参考にさせていただきました。

正常にビルドが完了&TestFlightへのアップロードが完了するとAppsに

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こんな感じに登録されます。
これで端末のTestFlightからインストール可能になるはずです。

もしも端末のTestFlightでリロードしても対象アプリが出てこなかったら。

TestFlightの対象アプリをの詳細まで行きます。Permissionsを開き

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UpdateProfileをクリック

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3,Provisioning Profileの作成でダウロードしたProfileを選択します。 これでTeammates In The Provisioning Profileにテスターにチェックを入れれば インストールできるようになったと思います。

以上で完了です。

このように1から手順を踏むと非常に手間のかかる作業ではありますが、
一度環境の構築を行ってしまえば、テスト端末へのアプリの配布が非常に便利になります。
これからアプリを作る人は試してみてはいかがでしょうか?